レビュー

猿から人類へ進化するゲーム|アンセスターズをプレイした感想・レビュー

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個人的にめちゃくちゃ楽しみにしていたゲーム、Ancestors: The Humankind Odyssey(以下:アンセスターズ)のSteam版が、ようやく2020年8月28日にリリースされました。

元々2019年の秋頃からEpicでは販売されていて、確かPS4でも発売されてたんじゃなかったかなぁ。ぶっちゃけEpicから買おうかどうか超迷ったんですが、何とか我慢してSteam版を待つことに。

 

そしてリリースされてから約1週間、徹底的にやり込んで実績コンプまで完了済みです。以下ではネタバレ無しで本作の感想・レビューを紹介します。

本作の購入を迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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アンセスターズってどんなゲーム?

 

道具の使い方を学んだり、子孫を反映させていき、猿から人類に進化する過程を楽しむゲームです。

最初は食べられる物も限られているような状況で、徐々に肉を食べられるようになったり、キノコを食べられるようになったり…。

スタート時は完全なる四足歩行ですが、少しずつ二足歩行できる距離が伸びていくので、このあたりに成長の楽しみが感じられると思います。

 

 

弱肉強食の世界に身を置いているため、ちょっとした油断が命取りです。ゲームオーバーの条件は「子孫が絶えてしまうこと」になるので、いかに子孫の数を増やしていくか、子供たちを外敵から守っていくかが重要となります。

突然変異をした子供が大人になった時、これまで出来なかったことが出来るようになったりするので、進化の過程を楽しみたいという人にはピッタリのゲームと言えるでしょう。

 

アンセスターズの悪い所

本来なら「ここが面白かったよ!」って部分から紹介するんですが、本作はマジでクセの強いゲームでして…。はっきり賛否が分かれるんじゃないかと思いました。

というわけで「本作に興味を持った人の中で、以下のデメリットに耐えられるのであれば良作以上の評価になりそう!」という感じで紹介しようと思います。

 

あまりにもチュートリアルが不親切

 

本作のコンセプトが「進化」ということもあって、基本的に手さぐりになってしまうのは理解できるし、それが醍醐味だっていう理屈も分かります。

ただ、それにしたってチュートリアルがやっつけだし、ゲームとして最低限の説明が不足していると感じました(説明書ってあるのかどうか分からないけど、もし説明書があってそこに記載されているというのであればごめんなさい)。

 

例えば「道具の組み合わせ」に関しては、別に手さぐりでもいいんですよ。「木の枝をもいで手で削るよりも、道具を使った方が鋭利にできるよね」とか、そういう部分の説明は別に要らないんです。

ただ、最低限のシステム面における説明はしてほしいと思います。高い所から落ちて死ぬのはまぁ予想の範疇ですが、骨折が時間経過で治るなら、出血も時間経過で止まると思うでしょ。

 

あとは「新しく作れる道具を発見したのはいいけど、これが何に役立つのかイマイチ分からない」とか、「感情の操作を出来るようになったって言われても、だから何?」とか。新しい道具を閃いたら「これで肉を解体するのが速くなるぞ!」とか教えてくれりゃーいいのに。

進化することで少しずつ出来ることが増えていく部分は面白いんですが、せめて概要くらいは説明してくれていたらもっと楽しめたように思います。

 

マップ広すぎ(やること少なすぎ)

 

本作はマップが超広いです。オープンワールドのゲームだと、マップが広ければ広いほどワクワクしそうなもんですが、本作に関しては「何もここまで広くしなくても…」以外の感想がありません。

というのも、超昔のジャングルとかサバンナとかが舞台になっているゲームなので、リアリティの追究なのか世界観を壊さないためなのか、マップもなければファストトラベルも用意されていません

 

「太陽が昇る方向で方角を知る」って考えると少しワクワクする人もいるんじゃないかと思うけど、広大なマップを行ったり来たりするのが本当に面倒。

特に初期の猿だと移動速度も超遅いので、2週目のプレイはかなりハードルが高いです。僕自身、ゲームは超楽しめたので出来れば2週目に挑戦したかったんですが、移動が億劫で断念してしまいました。

 

そしてマップが広い割に植物や動物の数が少ないっていうのも、ちょっと物足りない要素だと思います。

ジャングルに始まり、森や沼地を通ってサバンナに到達した時は感動モノですが、新しい動物と新しい植物が数種類出てくるだけで、あんまり変わり映えしないんですよね。

 

せめて「サバンナにはどうあがいても勝つのが難しい天敵が出る」とか、そういう要素があればまた違ったのかも。…でもそれがいたらいたで「超うぜえ」とか言うのかな。

ちなみに本作にはワニやカバ、ゾウなどの「ガチでやり合ったら負けるんじゃね?」って野生動物が出てきますが、木の枝があれば勝てる仕様となっています。

バトル部分にアクション性は皆無で、「スキルを覚えているか/道具を持っているか」などの要素が重要です。ボタン操作は超簡単なタイミングで離す作業のみ。

 

不満部分に耐えられるならアンセスターズはおすすめ

 

まずはゲームを開始して「意味が分かんない!」ということが押し寄せてきた時に、そこで諦めずにいられるかどうかが第一段階。

そしてシステムを理解し始めると超楽しくなってきますが、「長旅に出る→巣に戻る」の繰り返しの過程で「巣に戻るのめんどくせー!」となって耐えられるかどうかが第二段階という感じでしょうか。

 

ちなみに仲間の猿を連れて長旅に出る(出先で新たに巣をつくる)という方法もあるんですが、これだと「仲間が後方で敵に襲われていて気付かないうちに怪我してた(あるいは死んでた)」とか、「移動中は仲間の水分や食事にも気を配らなければならない」という部分がストレスフルです。

襲われても大丈夫なように仲間には武器を持たせておくものの、水を飲むときは両手じゃなきゃいけないので、一旦武器を置かせてから水辺に向かう指示を出すというのが超面倒でした(そして一人旅に落ち着く)。

 

こういう不満点がありつつも、猿から人類に進化しているというコンセプトは超面白かったし、個人的にはすごく楽しめました。

ただ、万人におすすめはしにくいゲームだと思います。

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