ニューダンガンロンパV3 レビュー

『ニューダンガンロンパV3』を一通り遊んだので、ネタバレ全開の感想・レビューを書いていく

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『ニューダンガンロンパV3』をクリアしました。そこで早速ですが、感想・レビューを書いていきたいと思います。

本作をプレイしての正直な感想を書くには、激しくネタバレを含む感想になってしまうので、本作をまだプレイしていないという人の閲覧はご遠慮ください。

レビューとは言いながらも「あの時のアレはいかがなもんか」とか「あそこは非常に秀逸だった!」とか、ただひたすら思うように書いていくだけです。

私は「面白いor面白くない」で答えるなら「面白い」と答えますが、過去作を遊んでないせいもあって、本当の意味では「ダンガンロンパV3を堪能できていない」ので、もし過去作をプレイしていれば、もっと楽しめたんじゃないかなぁと思っています。

とりあえず書いていきますが比率的には8:2で不満が多くなるはずです。それでも、どちらかと言えば間違いなく面白かったと思ってますので、よろしくどうぞ。

それでは勢いに任せて、早速書いていきたいと思います!

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伏線の在り方

最初、この事件が発生した時に「ダクトに放り投げた砲丸が転がって、最終的に天海の頭に当たって死亡」というトリックが明かされたときに、コントローラを握りながら鼻で笑ってました。

「そんなに上手くいくかなぁ」と。そして「そういう事件が起きる世界のゲーム」だというスタンスで遊ぶことが重要なんだと思いました。この時点では「この事件から既に伏線が張られていたとは夢にも思わなかった」ので、このあたりは上手く作られていたのかなぁと思います。

最初は天海の殺害トリックに文句を付けながらも、天海の正体に翻弄され、天海の正体がわかった段階では「超高校級の生き残りのくせに、最初に死ぬとかふざけんな!」と声を荒げていました。

それが最終的には「なんだ、赤松に殺されたわけじゃなかったのか!」となったので、イイ意味で振り回されていたんだと思うんです。

これに関しては「夢中になってプレイしていた」と言っていいでしょう。ただし、なんか腑に落ちない部分があるんですよね。

というのも、完全に『後出しじゃんけん』なんですよ。そもそも最初の説明では「勝手に証拠を処分するような事はないはず」という前提があったにも関わらず、実際には証拠を処分していたわけで、最初の前提が後々になってひっくり返されてしまうことほど厄介なことは無いと思います。

制作者側からすると「それを発言したのはキーボであって、モノクマではない」という逃げ道を使うのかもしれませんけど、ゲームのプレイヤーが直接モノクマにルールなどを確認できない以上は「ゲーム内のキャラクターを介して明確なルールをハッキリさせる」という親切さが欲しいと思いました。

あ、フォローするわけではないですが、このゲームを始めて最初にプレイしたこの事件で、トリックはどうあれ、いきなり「主人公が犯人だったという展開」にはシビれました。この時点では神ゲーの予感がしてましたよ。

 

初期設定

「フィクション以外のコスプレをするとアレルギーが出る」という、極めてわかりにくい初期設定に振り回されることもあって、このシロガネのエピソードは最後の最後まで「本当なのか嘘なのか」わかりませんでした。

でも、いつぞやの裁判で「変装していたんじゃないか?」という証言を否定した記憶があるんですよね。

その時は「あー、これは有効というスタンスでいくのか!」と思いながらプレイしていて、最終的には歴代のキャラにガンガンコスプレしていくという有り様。しかも見た目はソックリで声も似せられるという神技ぶり。

というか「歴代のキャラはフィクションだけど、赤松楓はフィクションじゃない」ってこと?それとも、赤松のコスプレも本当はできたってこと?この辺りは本当に意味が分かりませんでした。

「ゲームの中の出来事は、ゲームの登場人物にとっての現実」という前提でゲームをしていたので、そのあたりも掻き回されるとワケわからなくなってしまいます。

しかもこのアレルギーだってシロガネが勝手に言ってることで、モノクマが言った事実でもありませんからね。

 

首謀者

本作に置いて終始引っ掛かっていたのが『首謀者の存在』です。隠し扉とカードキーがあるという事実から「この中に首謀者がいる!」って前提で話が進んだとき、ゲームをプレイしている人間からすると「そういうスタンスのゲームなのね」って思うしかありません。

ゲーム内に出演しているキャラクターが、そのゲーム内の温度とか雰囲気から察知して「あまりにも的外れなことは言わない」という暗黙の了解があると思うんですよ。もし言ったとしたら、それは明確な理由で訂正されるべきだと思うんです。

もし「首謀者がいるのかどうかハッキリしない」のであれば、あんなに頻繁にそのワードを出さないで欲しいんですよ。で、百歩譲って本当にいないんであればいいです。

「勝手に赤松と最原が勘違いしてた」で済むんで。これが最終的に「首謀者いましたー」だと、裏をかかれたというような「くそー、やられたー」という感情よりも「は?序盤でいないって言ってなかった?」ってなる人も少なくないって思うんですよね。

 

動機

星が殺された事件では、コロシアイを煽るための『動機』が非常に秀逸だと思いました。まず「縮地法」だかっていう必殺技を持っていて、かなり武闘派キャラだった星を倒せる相手なんてゴン太くらいしかいないんじゃないかと思ってたんです。

縮地法がなんなのかはわかりませんが、私の中では「るろ剣に出てきた宗次郎」が使いそうなやつだと思ってたんで、クライマックス推理で「星くんの不意をついて彼を気絶させた」とか言われたときは「不意打ちで倒せるんかーい!」って思ってましたから。

「クライマックス心理が犯人の自供で訂正された」という珍しいパターンでしたが、色々と納得できましたし、星が動機ビデオを見て「生きる希望を無くした」とかメイドさんが動機ビデオを見て「殺人を煽られた」という背景が伝わってきて良かったと思います。ここは面白かったですね。

逆にこの事件があったから「事件が発生するのにも、それなりの理由を用意するゲームなんだなぁ」と強く感心してしまったので、これ以降に事件が起こるたびに「なんで?」という思いが強くなってったという感があります。

 

かごのこ

「かごのこ」の事件では、これまでになかった「捜査中に死体が発見される」という極めてイレギュラーな展開が待っていましたが、ここは胸が熱くなった瞬間でした。ですがトリック、動機、どれをとってもイマイチ感がすごかったです。

根本的なことなんですけど、暗い部屋で歌ってる人間が歩いてたら音が聴こえてくる方向が変わるじゃないですか?歌ってる最中に床を踏み抜こうもんなら、歌声にも影響して絶対わかると思うんです。

それをわからないって・・・。これがわからないような耳の持ち主に「ドガッという大きな音がした」とか言われても、こっちからしたら「それ本当かよ」って思ったりもして。

 

後半の事件

入間が被害者になった事件と王馬が被害者になった事件については、ほぼオブラートに包まずプレイ日記にブチまけたので溜飲が下がりました。

 

【入間の事件のプレイ日記】

【ニューダンガンロンパV3】ネタバレありのプレイ日記part10【PS4】

【王馬の事件のプレイ日記】

【ニューダンガンロンパV3】ネタバレありのプレイ日記part12【PS4】

 

入間の事件の方は仮想世界という特異な概念があったこともあり、製作者の意図が汲みにくいという意味で、極めて考えるのが難しかったと思います。

そもそも「物が壊れない」という理想空間みたいなものが登場すると、どうしたって「じゃあアレはどうなるの?」って部分が出てきますから仕方ないですよね。

ここに関しては「入間が王馬を殺そうとしてた理由」さえ用意しといてくれればよかったのかなぁと。

王馬が死んだ方の事件は、完全に茶番だったような気がします。「台本片手にボイスチェンジャーで喋ってた」とか、完全にひどいと思いましたもん。

個人的に1番引っ掛かったのは、いつもにも増して推理じゃなくて予想で展開されたという部分です。王馬が解毒薬を飲んでいないなら、飲んでいないという明確な証拠を提示して欲しいんです。

ここに関しては洗い直したわけじゃないんでアレですけど、下手したら王馬が生きてるパターンでも成立するんじゃないですか?

ちょっと断言はできませんが、少なくとも謎解きに対して面白いという感情は一切ありませんでした。終始「ふーん」って感じですね。

「春川を犯人にしたくないから百田がやった」という最もな理由を用意してた部分も「うーん」という感じです。

 

物語の結末

結末は意味が分かりませんでした。フィクションだのフィクションじゃないだの。絶望だの希望だの。

そもそも私のように過去作をプレイしていない人間は、江ノ島盾子という人間を知っているテイで話を進められてしまうと何も言えなくなってしまうので、ここに関してはノーコメントで。

過去作をプレイして物語が繋がったときに追記したいと思います。

 

最後に

変に現実っぽい部分があったり、変にファンタジーな部分があったりするので、制作側が意図している温度がわからないと楽しめません。

「そんな細かいギミックまで用意してるのか!」と驚いたのも束の間、「そんなんでいいの!?」という雑な部分が目に付くということも少なくないので、遊ぶ人を大きく選ぶゲームだと思いました。

もし次回作が出るのであれば即買いというレベルではなく、評判を見てから買うかどうかを判断したいと思います。

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