レビュー

「428~封鎖された渋谷で~」をプレイしてみた感想・レビュー【ネタバレ無し】

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タイトルがちょっと目を引く「428~封鎖された渋谷で~」ですが、非常に本格的なサウンドノベルゲームです。2008年にWii、2009年にPS3とPSP用ソフトとして販売されました。

その後、iOS版やPS4版、Windows版と幅広く取り扱われるようになり、サウンドノベルゲームの中では非常に注目を集めたトップクラスの作品と言っても過言ではないでしょう。

 

僕自身、2009年にPSPでしゃぶり尽くすだけ遊んで、今回はWindows版で買い戻したんですけど、やっぱり面白い!サウンドノベルゲーに興味がある人、フィクション小説が好きな人あたりなら確実に楽しめると思います。

というわけで今回は、Steamで購入した「428~封鎖された渋谷で~」をご紹介します。

ストーリーに関するネタバレは最大限考慮しています。

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428って、どんなゲーム?

グングン引き込まれる秀逸なシナリオ

決してリアリティはありませんが、バカにするほど飛躍しすぎてもいない、非常に面白いバランスの取れたシナリオだと思います。

一言で例えるなら「マンガ原作のドラマ、映画」という感じでしょうか。

 

東京の渋谷を舞台に繰り広げられるサスペンスで、ヒロインが「誘拐された双子の姉を救うために身代金の受け渡しに行くも、犯人の目的は身代金なんかではなかった」という感じの物語です。

これは詳しく調べたりせずに、プレイして楽しんでもらえれば。マジでネタバレ厳禁。

 

ゲームシステム

所々にショートムービーや音声、効果音を挟むとは言っても、基本的には「文字を読み進めるだけのゲーム(サウンドノベル)」です。

ただし、複数の登場人物たちの物語が複雑に絡み合っていて、主人公Aの行動や選択が、他の登場人物の運命を左右するという特徴があります。

 

例えば主人公Aが嫌な出来事に遭遇したとして、

  1. 道端の石を思いっきり蹴飛ばした
  2. 悔しい気持ちをグッと堪えた

という選択肢を与えられたりして、仮に「1」を選んだなら「その石がハチの巣に当たり、近くにいた主人公Bがハチに襲われて病院行き」というような感じでしょうか。

それでゲームオーバーになったら、ちょっと前に戻って「2」を選択し直して、少しずつ試行錯誤しながら物語を進めていくという流れになっています。

 

428の面白いポイント

単純にストーリーが面白い

渋谷を「428」って表現したり、サブタイトルが厨二っぽい感じがして、僕も最初は全く興味がなかったんですけど、PSPソフトの発売当時、意外とレビュー評価が良かったんですよね。

で、みんながあまりにも高評価してるから気になってプレイしてみたら、どっぷりハマってしまったという感じです。

 

ストーリーについては、ネタバレして欲しくないので差し控えますが、ちょっと現実離れしている展開でありながらも、バカにするほどではないバランスで、そこそこのリアリティを感じつつドキドキできる展開が続きます。

ミスリードも巧みで、推理モノで「誰が犯人なんだろう?」というワクワク感が好きだという人なら、間違いなく楽しめるはず。

 

登場人物たちがそこまで有名人じゃないのがGOOD

メインの登場人物が10人~15人くらい出てくるんですけど、ほとんどの出演者が「そこまで有名じゃない俳優さん、女優さん」です。

個人的なことを言うと「田中要次さんとなすびさん」くらいしか知りませんでした。

でもこれが逆に良くて、あまりにも有名な人が採用されていると、その人のキャラがノイズになったりしませんか?そういう意味では、新鮮な感じで変な先入観を持つことなく楽しめたと思います。

 

バッドエンドが多彩

本作を楽しむうえで、バッドエンドは付き物です。とにかく何度もゲームオーバーになりながら、ちゃんとしたエンディングを目指すというカタチになります。

そのバッドエンドにも、大怪我をしてバッドエンドという展開もあれば、ちょっとギャグっぽい終わり方をするバッドエンドもあったりして、物語を色んな角度から楽しむことができるでしょう。

 

それでいて物語の主たるストーリーではシリアスさを損なわないので、ここのバランスは本当に見事だと思いますね。

トロフィーや実績をコンプリートしようと思ったら作業になる感は否めませんが、メインストーリーの初見プレイはマジで面白いです。サスペンスが好きな人だと、たぶんヤメ時を見失うと思います。

 

クリア後のオマケも超充実

クリア後に用意されているアナザーストーリー的なものも豊富で、これに関してはお世辞抜きで「豪華すぎるレベル」です。

ハッキリ言って、一昔前のソフト出なきゃ、ダウンロードコンテンツとしてばら売りされていても、何らおかしくないクオリティのオマケが用意されています。

メインストーリーを楽しんだら、バッドエンドの収集→トゥルーエンド→アナザーストーリーという感じで、とにかく遊び尽くせるのが最高です。

 

428 実績コンプリートまで遊んだ感想


steamのセールにて約80%オフで購入し、合計は792円でした。

トータルプレイ時間は25時間ということで、値段以上に楽しめたゲームだと思います。

1度過去にプレイしたことがあるという点と、BADエンディング集めが作業になってしまったという部分で、後半は結構飽きてましたが、楽しんでやれた部分が大きく、実績コンプもそこまで苦じゃないので、やり込みたい人にもぜひ挑戦してもらいたいですね。

 

最後に

僕にとっては本作の影響でサウンドノベルの魅力に取りつかれて、本作クリア後に「街~運命の交差点~」を買ってプレイしたほど、サウンドノベルにどっぷりハマってしまった作品でした。

物語の秀逸さで言えば街の方を高く評価するファンも少なくありませんが、やはり画質や登場人物の髪型・服装の面でもジェネレーションギャップを感じることが多く、今プレイするのは不向きのような気もします。

一方で428なら、画質などは問題ありませんし、服装や髪型も違和感はないはず。携帯電話だけちょっと違和感を感じますけど、それ以外は問題ないと思うので、興味があるなら428から手に取ってみるのがおすすめですね。

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