2020年は怖くないホラーゲームとしても有名な「DEAD RISING(デッドライジング)」からスタートしました。
本作はゾンビが蔓延している地域に降り立った、1人のジャーナリストの物語です。襲い来るゾンビと戦いながら生存者同士で絆を育んだり、なぜゾンビが蔓延することになったのかという真相に迫る物語となっています。
以下ではデッドライジングのSteam版をプレイしてみた感想・レビューを紹介しながら、「2020年現時点で、まだまだ楽しめるゲームなのかどうか」等についても言及していくので、本作に興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
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Contents
デッドライジングってどんなゲーム?
デッドライジングとは、2006年にXboxで始まったゲームシリーズです。迫りくるゾンビを倒しまくるアクション性と、ストーリーの真相究明のアドベンチャーパートに魅力があります。
ネタバレを伏せつつ、簡単にストーリーを紹介すると「とある封鎖されている地域にゾンビが蔓延していて、その真相に迫ろうとしたジャーナリストの物語」という感じです。
ビビリな僕としては「あまり怖くないホラーゲー」として、2020年現在もすごく楽しむことができました。
シリアスなゾンビゲーがバイオハザードなら、デッドライジングは「少しぶっ飛んでるゾンビゲー」としての立ち位置に相応しいのではないかと(ぶっ飛んでるとは言いながらも、ストーリーはしっかりしているので決してバカゲーではありません)。
アクションも爽快感があって面白いし、ストーリーも非常に重厚感があって、やり込み要素なども充実しています。
ちなみにSteam上での価格はセール時に購入すれば600円前後で購入可能(2020年初冬ウィンターセール時)です。日本語にも対応しており、箱コンにも対応済みです。
デッドライジングの面白い点(メリット)
主人公が強くなっていくホラーゲー
最初は追いかけてくるゾンビと移動速度もそんなに変わらず、「なにがゾンビ無双だ!」とイライラしてしまう人もいるのではないかと思いますが、心配無用です。
本作には主人公のレベルという概念が設けられており、レベルは最大50までで、体力や移動速度、所持できるアイテム数などに関係しています。
レベルは死亡後も次のプレイに引き継げるので、常に強くてニューゲームをしていれば、そのうち楽勝なレベルになっていき、気付けばゾンビ無双ゲーになっているはず。
なお、レベルは「ゾンビを倒す/ミッションをこなす(生存者の保護)」などで上がっていくため、最初はクリアできなかったミッションがクリアできるようになった時には達成感もあって面白いです。
中ボスの攻略には3つの要素が必要
主人公のレベル
プレイヤースキル
倒しやすくなる武器などの情報
本作には生存者以外にもサイコと呼ばれる、生存者を狩って遊んでいるような狂った人物が登場します。いわば中ボスのような存在です。
所見プレイだと、この中ボスにボコられてしまうこと必至ですが、何度かプレイしていくうちに主人公のレベルも上がっていきますし、プレイヤーのスキルも上がっていきます。
また「この武器があれば倒しやすい」などの要素もあるので、誰もが上達している感を味わえるのが大きな魅力と言ってもいいでしょう。
逆に言えば「レベルが低くてもプレイヤーの腕があって、必要な武器も調達している/プレイヤーが下手でも、レベルを上げて必要な武器を調達している」という状況であれば十分に楽しめるというのが特徴です。
やり込み要素が充実
デッドライジングには数多くのやり込み要素が用意されています(正確には実績コンプリートを目指すことが、やり込みに繋がっていくという感じ)。
生存者が生存していられる時間にも違いがあるので、いかに生存者を生存させるかという縛りプレイもやりごたえがあって面白いです。ある程度の数をまとめて連れて行った方が効率が良いので、そのあたりの立ち回りを考えるのも面白いと思いました。
あとは主人公がジャーナリストということもあって、特殊スポットの写真を撮ったりする楽しみもあります。
写真にはポイントという概念が設けられていて、被写体の大きさや角度の他にもタイミングが重要視されていたりするため、これも上手くできた時の達成感が心地よく感じられるでしょう。
デッドライジングのイマイチな点(デメリット)
生存者のAIがガバガバ(イライラする)
デッドライジングでは、ショッピングモール内をウロウロしながら事件の真相を究明していくことになるのですが、その過程で生存者と遭遇することがあります。
その生存者は見殺しにしてもいいですし、もちろん助けてもOK。助ける場合は主人公に同行させて、安全な場所(主人公のアジト)に連れていくことになるのですが、この「生存者を安全な場所まで同行させる」というのがストレスフルです。
- 生存者が思うようについてこない
- エリアの切り替えの時についてこない
- こっちに来てほしいのに勝手にゾンビにちょっかいを出して捕まっている
- 段差に引っかかって、ずっと見えない壁に当たっている
一昔前のゲームというのが否定できないくらい、この辺りの不親切な仕様には「イライラしないプレーヤーはいないのではないか」と感じるレベルでした。
実績関連で「〇人以上、救出する」などが用意されているので、実績を取りたい場合はこのストレスを味わうことになるでしょう。
電話がウザい(イライラする)
主人公には生存者の情報などが電話で知らされるのですが、この電話が相当ウザいです。なぜウザいかというと「出るまで鳴り続ける/メッセージの進行速度はデフォルトからイジれない/出てる途中で切れたら、もう一度最初から」という3点が、とにかくウザい!
というのも、電話を受けている時は攻撃が出来ないので、ゾンビに襲われないようなタイミングで出るのが望ましいと言えます。
しかし本作は、ゾンビ無双のような異名を持っているゲームの為、基本的にはどこもかしこもゾンビで溢れているわけです。
加えて電話のメッセージはボタンを押して進めることが出来ず、あくまでオートで進むので、「電話が終わる寸前でゾンビの攻撃を食らう→もう一度電話が掛かってきて最初から話が始まる」というコンボが、プレイヤーをイラっとさせてくれるでしょう。
デッドライジングのトータル評価
一昔前のゲームという感は否めないが、600円なら十分に楽しめる内容
イライラするポイントは数多く存在するものの、それと同じくらい(あるいはそれ以上)の楽しめるポイントも存在する
個人的にはイライラしながらも実績コンプリートをするまで遊び倒し、最終的には100時間以上遊びました。
本作の感想を述べるとなると、どうしても「ここをこうすればもっと楽しめるのに!」という改善点ばかりが目に付いてしまうのですが、なんだかんだ言いながらも途中で投げずに遊び倒しているあたり、本作が良作であることを物語っていると言っても過言ではないでしょう。
実績コンプの難易度も決して高すぎず、多くのプレイヤーがコンプリートを狙えるのではないかと思います。
ただし時間は浪費してしまう上に、実際に半日以上プレイし続けないと取得が難しい(途中でセーブできない)実績があるので注意してください。
デッドライジングは2020年現時点で4作目まで登場していますが、私のように「4をプレイするには前作も遊んだほうがいいのでは?」という人が少なからずいると思います。
そういう人はぜひ手に取ってもらいたいと思えるゲームでした(ちなみに個人的にはデッドライジング2の方が苦痛でした)。