前作から大幅な進化を遂げた「決して怖くないホラーゾンビ無双ゲー、DEAD RISING3(デッドライジング3)」をプレイしました。
結論から言うと「デッドライジングシリーズに興味があるなら、ぜひプレイしてみて欲しい」と思えるようなクオリティのゲームでした。ハッキリ言って面白いです。
2014年頃のゲームなんですが、2020年現在プレイしてもそこまでの古臭さは感じないし、Steamセールなんかで安く購入できるならおすすめしたいゲームの一つと言っても過言ではありません。
というわけで今回は「デッドライジング3」をプレイしてみた感想・レビューについて書いていきたいと思います。本作の購入を検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
デッドライジング3ってどんなゲーム?
デッドライジング3のゲーム概要
デッドライジングはジャンルがホラー・ソンビとなっているアクション性の高いゲームです。ホラーゲーの割には恐怖感がそんなにありません。
怖くない理由として「主人公のレベルが上がることでパワーアップしていく/町の人間がソンビ化しているため、警官などを倒す事で銃火器が無限に手に入る」などの要素が挙げられます。
2020年現在は4作目まで登場しており、1作目からずっとストーリーが継続しています。
最初は「とある地域で起こったパンデミック(ゾンビの発生)を調査しているジャーナリストの物語」だったものが、2作目でその後の物語が描かれ、3作目は更にその後の物語となっています。
前作、前々作をプレイする必要ってある?
ストーリーがずっと継続しているので、3作目を楽しむためには前作と前々作のストーリーを知っていた方が楽しめることは間違いないでしょう。
というのも、今作には1や2の登場人物が出てくるため、前作をプレイしていないと「こいつ何なの?」という感じになってしまうからです。
ただ、デッドライジング1と2は人によっては「映像が古くてあまり楽しめない」と感じてしまう人がいるかもしれないので、そういう人はプレイ動画でストーリーを追うだけでもいいと思います。
当ブログでもストーリー部分だけを抜粋した動画を作ったので、興味のある人は参考にしてみてください。
【デッドライジング1作目のストーリー動画】
【デッドライジング2作目のストーリー動画】
デッドライジング3の面白い点
圧倒的に綺麗になったグラフィック
まずはグラフィックの圧倒的な向上です。
2020年現在、デッドライジングは4作目まで登場しており、4作目を遊んでみようと思ったら「前作をプレイしていないと楽しめないのでは?」という不安を抱える人もいることと思います。
僕もそれが不安で1、2、3と遊んできたわけですが、グラフィック的な部分で1と2はやっぱ古臭さがあるので、「今更プレイできない」という人もいるのではないでしょうか。
そんな人でも3は普通に綺麗なので、特に古臭さを感じることなくプレイできるのではないかと思います。
あ、ちなみにSteam版では60FPSでプレイすることができますが、デフォルト状態では30FPS固定となっており、本来であればゲーム設定から選べて然るべきだとは思うものの、不親切設計の為、自分で簡単な作業をする必要があります。
作業自体は簡単で、誰でも出来る内容です。60FPSの方が圧倒的に楽しいので、プレイ前に作業推奨です。(やり方はここでは割愛しますが「デッドライジング3 60FPS」などでネット検索してみてください)
ボリューム満点のオープンワールド、大増量のコンボ武器・コンボ車両
圧倒的に広くなった舞台
圧倒的に増えたコンボ武器、コンボ車両
個人的には「フィールドを広くすればいいってもんじゃない」という考え方が強いのですが、前作や前々作と比べて大幅に進化したというか、進化しようとしたことは間違いないです。
プレイし始めた頃は「こんな広いフィールド、どこがどこか分からねーよ!」と思っていたものの、クリアする頃にはある程度の位置が把握できているあたり、バランスは秀逸に作られているのだと思います。
そしてコンボ武器・コンボ車両は圧倒的に進化したと認めざるを得ません。
コンボ武器というのは、既存の武器や素材を組み合わせて新たな武器を作るというシステム(例えばバット+釘=釘バットのようなシステム)なのですが、前作では素材を集める面倒さが勝ってしまい、特定のコンボ武器しか作らないということがありました。
それが今作では「1つの武器を作るための組み合わせは数パターン用意されている」ように変更され、何かしらの武器を複数拾えば、何かしらのコンボ武器が作れるようになっています。
そしてコンボ武器の火力が割と優遇されているので、積極的に作っていきたいと思えるようなシステムとなりました。
Steam版ならDLC込みで、裏ストーリーも楽しめる
元々はXbox用ソフトとして販売された本製品は、Steam版ならDLCがセットになっています。
これによって本来のストーリーの裏側で進行されていた、本編で語られなかった裏ストーリーも堪能できるようになっており、より深くストーリーが楽しめるようになっています。
これが結構面白くて、「あー、こういう流れがあったのか」という気付きを得られるので、デッドライジング3の世界観を思う存分楽しめるようになっていると言えるでしょう。
DLCは4本立てになっていて、1本1本がそこまで大きなボリュームではなくサクッと終わる感じなのも高評価の理由です。
デッドライジング3のイマイチな点
ローカライズを始め、細かなシステムが雑(実績コンプにも難あり)
(ストーリーの進行上、重要な車両がバグで横転し、詰んでしまった瞬間の画像)
本作は特にMOD等を入れることなく、最初から日本語で遊べます。…が、所々で日本語訳がおかしいです。
前作や前々作には割とおバカ要素があったので、たまに変な和訳があっても笑えたりするのですが、本作は終始シリアスな展開が続くので、そこで急に関西弁になったりする主人公を見ると興ざめしてしまうというプレイヤーも出てきてしまうかも。
あとは「人に話しかけようとしているのに足元にある道具を拾ってしまい、話しかけられない」などのシステム面の雑さは改善されていないどころか、個人的には前作よりもひどくなったように感じました。
特に困るのが衣服系です。回復アイテムを拾おうとした拍子に婦人服を着てしまったり…。
しかも身に着けている衣服がムービーイベントなどにも反映してしまうため、身に覚えのないグラサンを付けた状態でシリアスなシーンに突入してしまうということが珍しくありません。
あと個人的に超萎えたのが実績回りのバグです(バグなのかどうかは分からないけど)。
本作は非常に面白かったので実績コンプも目指してプレイしていたのですが、DLC周りの実績の幾つかが解除されないというバグに遭遇しました(ちなみにSteam版は最初からDLC込みです)。
例えば「30個の指定アイテムを集めてこい」みたいなミッションがあれば、MAP上にマーカーが出るんですけど、既に取ったアイテムはMAPから消えるはずなのに、それがいつまで経っても残っているとか。30個集めたはずなのに、カウントは29のまま進まないとか。
これのおかげで2つほどの実績が解除できなかったので、実績コンプを目指しているという人は注意が必要かと思います。
良くも悪くも大幅なシステム変更あり
ストーリー自体はデッドライジングの流れをしっかりと汲んでいるのですが、オープンワールドになって爽快感の方に舵を切ったせいか、良くも悪くも「今までのデッドライジングとは別物になってしまった感」がありました。
デッドライジングはパンデミックを題材にしていて、前作や前々作ではショッピングモール的な閉鎖された空間が舞台になっていたものの、本作は街全体が舞台になっています。
個人的に思ったのは「これ、デッドライジングというよりもダイイングライトじゃね?」という感想です。
時期的にはダイイングライトの方が新しいみたいなので、パクった・パクってないで言えば「ダイイングライトがデッドライジング3をパクった」って感じになるんでしょうけど…。
今作で「これまでのデッドライジングっぽさが無くなり、数あるオープンワールドのゾンビゲーの1つになってしまった感」は否めません。
面白いか面白くないかで言えば面白かったのですが、個人的には「これまでのような閉鎖された空間でエリア移動のロードをなくすことはできなかったんだろうか?」と思いました。
やり込み要素が似たような作業ばかり
ゲーム自体はこれまではエリア移動などが必須の複数の小さなフィールドから構成されていたのに対し、3作目になってオープンワールドの街全体の表現になりました。
間違いなくゲームとしてのボリューム、そしてやり込み要素は格段に増えたと言えます。しかし、そのやり込み要素の多くが「おつかいミッション/作業」なのは残念なポイントと言えるでしょう。
例えば「特定の武器を50個作れ」なんてのは完全に作業ですし、DLCを含めて「MAP上のマーキングされている位置にいって特定アイテムを集める」という作業に終始することになります。
そして最終的には実績が解除されない等のバグもあったりして、実績コンプにこだわるプレイヤーにとっては苦行を強いられること間違いなしです。
デッドライジング3のトータル評価
2020年の今でも古さを感じないクオリティのゲーム
2020年正月のウィンターセール時で1000円程度のためコスパ◎
シリアスで重厚なストーリー
前作や前々作のストーリーを知らないと面白さが半減
本作は普通に面白いアクションゲームという感じでした。
いわゆる雑魚敵がゾンビになっているので、ビビりな人は敬遠してしまうかもしれませんが、主人公のレベルが上がっていくことでソンビなんか簡単に倒せるようになっていくので、怖さはほとんど感じないと思います(普通のアクションゲーで、ゾンビに邪魔されるという感じ)。
ダイイングライトとかが好きなら、間違いなく楽しめるかと思います。
セール時はDLC込みで1000円程度で買えますし、プレイしようか迷っているなら是非ともおすすめです(ただし実績コンプにこだわるのであればバグがあるので注意)。